いきなり寒くなったり  いきなり暖かくなったりしたけど  もう当分は暖かくならないかな  シベリアからの風がこれでもかと吹いてきて  おこもり猫はおもてに出ない。  ずっと卒論書いていた  自分と向きあって書かなきゃいけないから  おもったよりたいへんで  なんどもお茶屋さんに行きたいって思ってた。  のんびりしてて  時間が止まっているような  建物の中だからおもての風も届かない  4ヶ国語がしゃべれるじーちゃんと  烏龍茶を売ってる美人さんと  緑茶を売ってるにーちゃんがいる。  お茶はあんまり買わないけど  お友だちだから  ひょこひょこ行くと  お茶をいっぱい飲ませてくれる。  じーちゃんは東北の人だから  寒さなんてどんとこい。  70歳の茶飲み友だち  いつもお茶を飲んで  いつもおんなじことを話す。  日がな一日お茶屋さんで  お客や店の人たちとおしゃべり  新しいお客さんには猫とうさぎを紹介してる。  烏龍茶を売ってる美人さん  旦那さんもカッコイイ  いつも黄金桂を飲ませてくれて  いつも中国人と結婚しなさいっていう  猫とうさぎはあさっての方向を向いて  聞かなかったふりをする。  緑茶を売ってるにーちゃんは  いつもにこにこ迎えてくれる  寒さに弱くて  いつも猫の服装が寒そうだっていう  猫は寒さに強いのだ  大丈夫ってえばってる。  楽しい時間は過ぎるのがとても早くて  お茶から離れられない猫はどうしたらいいんだろう  もう日本茶だけじゃ足りないよ 「また来るよね」  お茶屋さんにいる友だちがいうから  また行くんだ 「帰って足りなくなったら連絡してね 送ってあげるから」  お茶の縁が続くように  たとえ途切れてもまたいつか  とにかく茶を飲む……