| 意味 | 語源 |
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| 同じ人の言行が前と後で矛盾していること。自家撞着 | 楚に楯と矛を売る商人がいた。彼は誇張して、「この楯はものすごく頑丈だ。どんな鋭利なものだって通さない」
と言い、またその矛については、「この矛はとにかく鋭利だ。どんなものでも貫いてしまう」と言った。 それを聞いていた客が、「じゃあ、その矛で、その楯を貫いて見せてくれないか?」とからっかって言ったところ、 商人は何も答えられなかったという故事から。 |
| 意味 | 語源 |
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| 目先の利益に目がくらんで、災いが近づきつつあるのに気づかないたとえ | 呉王は楚を討伐することにした。それで周りの者たちに「諌めるものは死罪に処す」と警告した。食客の中に若者がおり、諌めようと思ったができず、弾弓(パチンコのようなもの)を持って裏庭に向かった。毎朝露にその衣服を濡らし、すでに三日がたった。 「なぜそのように露に濡れておるのだ?」呉王が尋ねると、「ここに木がございます。高いところに蝉がおり、好きなだけ鳴き好きなように露を飲んでおります。ただ後ろでカマキリがねらっていることを知りません。カマキリは身を隠して蝉をねらっておりますが、すぐ近くでヒワが自分をねらっていることを知りません。ヒワもまた首を伸ばしてカマキリをついばもうとしておりますが下から弾にねらわれていることを知りません。この三者は目先の欲にとらわれ、後ろから災いがせまっていることに気づいておりませぬ」と答えた。 「よきかな」呉王は楚の討伐をとりやめた。 |
| 意味 | いかなる難事業も地道に努力を重ねればついには成し遂げられるたとえ。 |
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| 語源 | 太行山、王屋山は七百平方里もあり、高さは八万尺もあった。それらは元々冀州の南と黄河の北側にあった。 北の山に面して愚公(愚かな老人の意)が住んでおり、年もまもなく九十にさしかかろうとしている。愚公の家屋の北側は山に塞がれて、出かけるには長い道程を迂回しなくてはいけなかった。それで愚公は家族を集めて話し合った。「我々の力を尽くしてこの山々をどうにかし、豫州の南、漢水の南へ行けるようにしたいと思うのだがどうだろう?」皆愚公の案に賛成したが、その妻だけは難色を示した。「貴方の力では魁父のような小さな丘でもどうにもできないでしょうに、太行山や王屋山なんて。それに土石をどこにやればいいの?」誰かがそれに答えた。「渤海の海岸とか隠土の北に捨てればいい」 すぐに一族の中から天秤棒をかつげる者を三人選び、岩を壊し、山を掘り、土石を集め、もっこに乗せて渤海まで運んでいった。隣人の京城という寡婦に七八歳の息子がおり、とびはねて手伝いにきた。彼らは渤海までの道程を一年かけて往復した。 河曲に住む智叟(頭の良い老人の意)はそれを笑って止めにはいった。「あまりにも愚かではないか。大してありもしない老人の力では、山に生えている草の一本もどうにかできはしないのに、どうやって土や岩をどうにかするというのだ」愚公は長く嘆息した。「貴方はあまりに頭が固い。そんなに固い頭では物事を見通すこともできない。それでは寡婦や小さな子供にもかなわない。もしわしが死んでも子供が後を継ぐ。子は孫を産み、孫はまた子を産む。子はそしてまた子を産む。子々孫々途絶えることはない。しかし山が増えることはない。何を恐れることがあるだろうか」智叟はそれにこたえることができなかった。 山の神がそれを聞きつけ、これではおさまりそうにもないと天帝にうったえた。天帝はその信念に心を動かされ、夸蛾氏(力持ちの神)に命じ、二つの山を担いで移動させた。一つは朔の東に、一つは雍州の南に置かれた。 それから冀州の南から漢水の南にはさえぎるものがなくなったという。 |
| 意味 | 語源 |
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| 切り株の番をしてウサギを待つ。自分では努力しないでうまい収穫にありつこうとすること。棚からぼた餅 | 宋の国に農民がい、ある日田の中にある木の切り株に兔がぶつかり、そのまま首の骨が折れて死んでしまったのを見ていた。それでその農民はくわを放り出し、切り株のそばで番をすることにした。そして兔をまた得ようとしたが、そうそうそんなことが起こるはずもなく、国中の笑い者になったという故事から。 |
| 意味 | 語源 |
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| 苗を引っぱって伸ばす。功を焦って方法を誤り、失敗するたとえ | 宋の国の者が、稲がなかなか伸びないことを心配して、その苗を引っ張った。疲れきって家に帰り、家の者に「今日はとても疲れた! 稲が伸びるのを手伝ってやったんだからな!」と言った。息子が慌てて田んぼに見にいったところ、既に苗は全て枯れてしまっていた。 |
| 意味 | 語源 |
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| 実力のない者がその職を埋め合わせている。人数を揃える為に不良品を混ぜてごまかすこと。 | 斉の宣王は[竹于]の(笙に似た楽器の一種)の音を聴くのが好きで、[竹于]のできる者を300人雇うことにした。それを知った南郭先生は宣王に、「私も王のために[竹于]を吹きとうございます」と言い、雇われた。[竹于]のできる者何百人が俸給をもらっていたが、宣王が崩御し新しい王がたったと聞くと、南郭先生は姿を消したという故事から。 |
| 意味 | 語源 |
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| 裁判官の判決が公正であるたとえ。 | 秦の始皇帝が人心の善悪を照らし出す鏡を持っていたという伝説から。 |
| 意味 | 語源 |
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| (何かまたは誰かに)とってかわる。後釜に座る。 | 項羽は小さい頃、字を覚えることや書くことがろくにできないまま投げ出し、また剣を習ったがろくにできないまま終った。叔父の項梁が怒ると、項羽は、「字なんてものは自分の名前さえ書ければいいのですし、剣なんてものも相手が一人では足りません。沢山の相手がいてこそです」と言った。なので項梁は項羽に兵法を教えることにした。項羽はそれを喜んだが、多少兵法の意をとっただけで満足し、最後までは学ぼうとしなかった。 秦の始皇帝が会稽山に巡遊し、[シ制]江を渡る時、項梁と項羽はそれを見ていた。項羽は「奴にとってかわってやろう」と言い、項梁に口を押さえられた。「ばかなことを! 九族皆殺しだぞ」と項梁はたしなめたが、そのことで項羽をただ物ではないと感じたという。 |
| 意味 | 語源 |
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| 是非を転倒する。サギをカラスといいくるめる。 | 秦の宦官趙高が謀反をたくらみ、群臣を試す為二世皇帝にシカを見せてこれはウマだと言った。 二世は側にいる臣下に趙高がシカをウマだといったが間違いではないかと尋ねたところ、臣下のある者はウマだと言い、またある者はシカだと答えた。 その時シカだと答えた者は後で全員趙高によって殺害されてしまったという故事から。 日本語の「馬鹿」はこの故事から出ているという説もある。 |
| 意味 | 語源 |
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| 相手に先んじる為に密かに行動を起こすこと。男女が密通することを指すことが多い。 | 紀元前206年、劉邦は咸陽を制したが、項羽によって漢王に封じられ、自らの軍を連れて蜀へ向かった。 途中かけはしを焼き払い、蜀に入ると見せかけ、すぐ回り道をして北上し、陳倉(陜西省西宝鶏東)で秦の将、章邯の軍を破り、咸陽に戻ったという故事から。 よく「明修桟道mingxiuzhandao」の後に続けて用いられる。 |
| 意味 | 語源 |
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| 鶏犬天に昇る。一人が権勢を得ると、その親族・縁者までがそのおかげを被ることのたとえ。 | 漢代の劉安が修行して仙人になると、残した仙薬をなめたニワトリと犬も天に昇ったという言い伝えによる。 |
| 意味 | 語源 |
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| 見せかけだけの愛好。 また、口先では好きだといいながら、実際には恐れているたとえ。 | 葉公はとにかく竜が好きで、衣帯鈎[服に縫いつけられている装飾の一種]に竜を描き、酒器にも、家屋にも竜を彫らせた。 天の竜がそれを耳にし、下界に降りてきて、葉公の家屋を窓から覗き込んだ。その尾は中央の部屋に垂れ、それを見た葉公は回れ右して逃げ出した。 それはそれは魂を失ったかのように、顔色が変わっていたという。 |
| 意味 | 語源 |
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| 夫婦が互いに尊敬しあう。 | 後漢の梁鴻の妻孟光が夫に食事を出す時、お盆を目の高さまで高く上げたということから。 |
| 意味 | 語源 |
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| 用意は全て整ったが、最も重要なものが1つだけ欠けているたとえ。 | 三国時代、諸葛孔明が東風の吹く日を的確に予測し、周瑜が曹操の軍を火攻めにするのを助けたという故事から。 「東風」は最も重要な事柄を指す。 |
| 意味 | 語源 |
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| 話がおおげさで事実と反する。信用に値しない。 | 三国時代、劉備が呉軍との戦いに敗れ、白帝城で病に倒れた時、後事を託す為に諸葛亮を呼んだ。劉備は、自軍の武将であった馬良(この時既に没)の弟・馬謖をあまり能力があるとは思っていなかった為、諸葛亮に、馬謖は話を誇張しているきらいがあるから決して重用するなと言い残して亡くなった。けれど諸葛亮はその言葉をあまり重要視せず、227年魏との交戦の折に馬謖を街亭に駐屯させた。そこで馬謖は魏軍と交戦し、大敗を喫した。諸葛亮は馬謖に責任をとらせる為に自殺させた後、先帝(劉備)の言葉を重視しなかった自分はあまりにおろかだと嘆いたという。 |
| 意味 | 語源 |
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| 役に立たない人、ろくでなし、とるに足りない人。 | 元・明代「郎」は一般人の子弟、「秀」は官僚・貴族の子弟の称として用いられたことから。 |