木蓮はつぼみの頃が一番きれいだと
 誰かがいった。
 つぼみの頃は過ぎて
 花が咲いて
 緑の芝生の上に落ちても
 どうしてか 春を忘れてた。

 アスファルトの上に散る花びら
 見上げれば
 花の色はたがえども焦がれていた
 桜
 気づかなかった
 気づけなかった
 もう春だった。

 空の色はどこまでも青く
 太陽はひどくまぶしくて
 緑が消えることのない
 寒い冬ではなかった
 から
 どこまでが冬で
 どこからが春なのかわからなかった。

 買物の帰り道
 周りを見わたせば
 緑に混じるいろいろな色
 白 黄 ピンク 赤 青紫
 空の青にはえて
 ふりかえらなくても実感する。

 そうだね
 春だね
 もう 春だよ