入ってすぐ横の本棚


 人からのいただきもの、借りたもの、薦められたものの紹介と感想・エピソードなど。
 時折ネタばれ含みますので注意してくださいまし。
 当然ですが『きまぐれ堂』のご主人の一押し商品です(笑)


作者タイトル発行区分説明
ジョン・セジウィックナイト・ヴィジョン私立探偵ギル・ルイスは語る河出書房新社ドキュメンタリーアメリカの私立探偵が物語る体験談。失踪、脅迫、浮気等の裏に隠れる真実のみを追って、探偵は今日も夜に働く。
スティーブン・キングスタンド・バイ・ミー新潮社小説キャッスル・ロックの楡の木の上で僕たち4人はバカをやっていた。そこに、死体を見に行かないかという話が持ち上がって……。
ダニエル・キイスアルジャーノンに花束を早川書房小説32歳で知恵遅れの青年はいつもかしこくなりたいと思っていた。それを知った大学の偉い先生が、彼の頭をよくしてくれるという夢のような話をしてくれて……。
トマス・ハリス羊たちの沈黙新潮社小説女性を殺してその皮を剥ぎとる連続殺人犯「バッファロゥ・ビル」。その足跡を探るため元精神病医レクター博士に協力をこうFBI。それに任命されたのはスターリングだった。
ハンニバル(上・下)7年の空白をへて、レクター博士とスターリングがまた出会った。
トリイ・ヘイデン/入江真佐子訳シーラという子 早川書房ノンフィクション作者は特殊教育を必要とする子を教えていた。そこに、シーラという子がやってきた……。
タイガーという子「シーラという子」の続編です。
李志綏毛沢東の私生活(上・下)文藝春秋ノンフィクション毛沢東の主治医を22年間もつとめた医師が語る、毛沢東の真実。
内田康夫化生の海新潮社本格推理松前に行ってくると行って家を出た父が、加賀の海で死体となって発見された。あれから5年。名探偵浅見光彦シリーズ
浦賀和宏時の鳥籠講談社推理小説公園でベンチに座っていた見知らぬ女性が少女の名を呼んだ。どうして彼女は少女の名を知っていたのか?
乙武洋匡五体不満足講談社オートバイオグラフィー先天性四肢切断という障害を「身体的特徴」として、明るく前向きに生きている
小野不由美屍鬼 全5冊新潮社ホラー人口わずか1300、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習の残る村。いつにない猛暑に見舞われた夏、山間の集落で三体の腐乱死体が発見された。それを皮切りに村では原因不明の死が訪れる。夜中に突然越してきた家族になにか関係があるのだろうか?
NEW!貴志祐介黒い家角川書店ホラー男性は生命保険会社の保険金の支払い査定に忙殺されていた。毎日いろいろなお客の来る中、ある時家に来てくれという顧客の家を訊ね、そこで顧客の息子の首吊り死体を発見する。ほどなく死亡保険金が請求されるが、男性はどうしてもその死に不審を感じて個人調査に乗り出す。
司馬遼太郎竜馬がゆく(全8冊)文藝春秋大河ロマン幕末を駆け抜けた坂本竜馬の青春を描いています。
殊能将之ハサミ男講談社本格推理死体の喉にハサミを突き立てることから、「ハサミ男」と名づけられたシリアル・キラーの話。
美濃牛首なし死体を皮切りに、一族の者たちが次々と殺されていく。
鈴木光司リング角川書店カルトホラー 同日の同時刻に苦悶の表情を残して死亡した少年少女。雑誌記者の姪はそのうちの一人だった……。
らせん『リング』の続編です。
ループ『リング』『らせん』の続編です。
竹本健治匣の中の失楽講談社新本格推理ミステリマニアの仲間たちの1人が、猛暑のある日『さかさまの密室』で死んでいた。それは他殺なのか自殺なのか、仲間たちは推理を始める
麻耶雄嵩翼ある闇メルカトル鮎最後の事件講談社新本格推理京都近郊に建つ館・蒼鴉城に「私」と探偵が訪れた時、既に惨劇は始まっていた……。
向山淳子・向山貴彦ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本幻冬社英語読み物猫と一緒に学ぶ英語の本。もうこれで大丈夫かも?
夢野久作ドグラ・マグラ角川書店本格推理狂人の書いた推理小説
サポートオールスターズサポートセンター怒涛の日々株式会社ローカスPC読み物サポートセンターに勤める方々の苦悩、笑い、裏側を知りたくはありませんか?




シーラという子


 M女史からのいただきものです。これは読書会を開催されるにあたっていただいたものですが、思わぬ収穫でした。
『シーラという子』はノンフィクションです。 これは確かに日本で生活している上では想像もつかない内容のようですが、実はここまでひどくなくてもこういう境遇におかれた子は現在沢山いると思います。 親のいない子、いても暴力をふるう親の子など、家庭的に問題を抱えた子は学校などで問題を起こしたりします。
 私の母は小学校の教師で、多少問題を抱えた子は何人もみたことがあり、私も多少は耳にしていました。 だからというのか、どうも『シーラという子』の内容は他人事だとは思えませんでした。
 読書会に参加できたことも、とても良かったと思います。ありがとうございました>関係者各位。



タイガーという子


 こちらもM女史からいただきました。本当にありがたいと思います。
 こちらは『シーラという子』の続編になりますね。シーラが少し大きくなって、筆者と出会ってからの話です。
 印象に残ったのは、シーラが幸せだった頃のことを自分から忘れてしまうことでした。それがとても哀しいと思ったのです。 でもシーラはそうしなければ生きてこれなかったのだと思うととてもつらい。そしてとても想像できない世界だとも思いました。
 そして彼女は自分の価値観通りに生きてゆく。それがすごい。強いなぁと思う。だから余計に読めて、知れてよかったと思うのです。
 この本に引き合わせてくれたM女史へ、改めて感謝します。



リング


 こわかった。
 この言葉に全てが集約されます。
 しかも読んだ時間が悪かった。
 折しもそれは夜中、すでに傍らでルームメートは寝ている。しかも読んでる最中に停電があった。 これはとてつもなくこわい。しばらくしたら電気がついたのでまた読み始めた。そして読み終わった。 とにかくこわかった。手が震えた。自分に関係ないとわかっていても震えた。そしてこの状況をどうにか打開しようと、『らせん』に手を伸ばした。寝不足は免れないと思った。



らせん


 状況をどうにか打開しようと読み始めたのではあるが、読み終わった時はそんなにこわかったという印象はない。多分、内容があまりにも自分の想像とかけ離れすぎていた為だと思う。
 そんなわけで読み終わり、やっと眠ることができたのはいいが、それにしても『ループ』が読みたいなぁ、とまたまた続き読みたい病が発生している様子である。
 日本一時帰国時に、古本屋ででも買おう……。



ループ


 友人Tさんからの貢物です(笑) 運良く古本屋で見つけてくれたとか。いつもいつもご迷惑をおかけしています(^^ゞ
 それにしても3部作とかいって、ほんとにこれで終ったのか? ほんとか?
 終りは申し分なかったです。ただ、1日は引きずられました。
 こわくはありませんでした。余韻が、残ったんです。
 そして本書はつつがなくAちゃんに渡されたはずです。私の手元に置く本ではありませんでした。それでも、読んでみたい、というか読んでおこうかな、という本ではあったと思います。そしてそれだけの余韻も手に入れました。
 だからこれはやはりおすすめなのです。



翼ある闇

メルカトル鮎最後の事件

 某M氏からのいただきものです。やっと読み始めました(笑) ありがとうございます。
 これはシリーズの第一作目、に当たりますが、デビュー作な為、どうも続編とはまた個別に見た方がいいと思います。
 やっぱりメルカトルはカッコよくなくちゃいやだぁ〜(笑)
 新本格推理と銘打ってあるだけに、なかなか素晴らしい作品でした。読者を安心させておかないというのも良いです。
 まだ続編の方はこれから読むのですが、楽しみになりそうな出だしですね。



五体不満足


 実際半年前までは、ただたんに売れる本としか認識していなかった一冊でした。中国で友人に内容をなんとなく教えてもらったのと、日本に一時帰国のこの時期に新聞でこの本の作者の記事があったので思い出した次第です。そしてこういう本は親が持っているものですね。(笑)
 というわけで、日本に帰ってきて記念すべき一冊目はこれです。
 暗いところがなく、屈託のない文章と、作者の姿勢がとても面白かったです。これを読めば、多少なりとも障害者に対する認識も変化するのでは……?



ドグラ・マグラ


 戦慄だった。
 探偵小説というひとくくりの枠には決しておさまらない。確かにこれは賛否両論分かれるという言葉にも頷ける。
 構成の巧みさ。おどろおどろしさ。最後まで読んでも正体不明の何かが残る。いや、何度読んでも何かが残るのかもしれない。それは感動とか一般に言われる感情ではない。もっと、なにか、こう。
 まるで精神を脅かされるような、それだ。
 読めばわかる。ただ、最後まで読めるかどうかは保証しない。



スタンド・バイ・ミー


 確かS氏の勧めだったように思う。この本には2編の話が載っていて、2編目が面白いのだと、S氏は言っていた。
 そういえばこれも映画になった作品だな、とか、有名だけど読んでいないな、という観点で読んでみた。
 面白い。
 サラッとしていて、けれど人を引きつける。それは2編とも同様であり、なかなかに楽しませてもらった。
 活字中毒者の勧めはなかなかにいいものが多い。S氏もそうなのだろうと推察する。きっと本人が否定をしたとしても。
 この本は、手元にとっておけそうな気がする。



サポートセンター怒涛の日々


 この本の存在は『絶対サポセン黙示録』というサイトを見て知った。
 ちなみにこのサイトはN氏から教えてもらったものである。
 読んでしみじみと同情をしてしまうのは許していただきたい。うんうん、日本は客の態度が悪すぎる、というよりどこの国でも同じかもしれないけれど、常識のない人が多いとは痛感させられる。
 かくいう私も一度だけサポートセンターに怒鳴り込みの電話を入れたことがある。これは結局どっちが悪かったのかは未だに頭を悩ませている。そのうち機会があればこっそりどこかで告白しようとは思っている。
 とにかく、この本は笑える。笑えて、腹が立って、大変だなぁと思う。そう、どこでもお客の対応とかって大変ですよね?



時の鳥籠


 別に誰からも勧められたわけではないのですが……。
 物語の進行がとても静かで印象的です。とても穏やかで、まるで何も起こっていないような錯覚を受けます。
 なんとなく顛末が読める物語ですが、無理がないので素敵な仕上がりになっていると思います。
 最後がわかる物語が嫌いな人は読まないことをお勧めします。これは必ず最後がハッピーエンドだというような約束に似ているだけです。
 ただ含まれる物語が、静かで、少しだけさみしい気がしました。



ナイト・ヴィジョン

私立探偵ギル・ルイスは語る

 友人から買い取った中にあった一冊。
 現在の探偵がこんなこと公開していいものなんだろうか、と思いつつ読みすすめると、物語にはない面白さがあった。
 この本で紹介されている内容は多岐にわたる。オフィスの場所から、オフィスの中にある金庫の中身やら、ありのままに書いてある。もちろん、事件などにかかわった人の名前は、一部の有名人を除いて変えてあるというが、その面白さは全くそこなわれていない。
 そしてこの探偵は孤独である。孤独であることが有能の証なのかもしれない。
 ハードボイルドを好む人はまず一度読んでみてはどうでしょうか。



アルジャーノンに花束を


 きっかけは映画でもなんでもなく、友人の掲示板のタイトルであったような気がします。
 人は誰しもチャーリイ・ゴードンなのではないでしょうか。これを否定できる人はほんの一握りであると思います。
 主人公もたいへんであったのだけれども、かかわっていた人すべてが犠牲者という感も覚えました。
 そしてアルジャーノンに花束を。



毛沢東の私生活


 友人から借りました。
 10億人の太陽、世界一偉大な毛沢東に仕えた医師が見た毛沢東の私生活。そしてそれにからむ権謀術数。
 これを読んでもやっぱり毛沢東は偉大であったと言えるでしょう。
 けれどここまで愛された人がこの世にいるでしょうか。作者もまた、毛沢東を軽蔑するようになりながらも、本当はとても好きであったのだと思います。
 中国に興味ある人は是非読むべし。



羊たちの沈黙


 M女史からのいただきものです。原書までいただいてありがとうございましたm(_ _)m
 先にVCDで映画を見ていたのですが、原作が小説であるならばそっちも読みたいと思い、いただいたものです。
 原作と比べて映画の方も遜色はありません。ただ、レクター博士の多指症をはぶいた理由は謎です。
 障害者にたいしての気配りだったのだと思いますが、それが「ハンニバル」の映画に影響したように思われます。
 原作の方がレクター博士が人間っぽいですね。



ハンニバル


 こちらもM女史からのいただきものです。原書までいただいてありがとうございましたm(_ _)m
 一つだけ言わせてもらいましょう。映画は失敗作です。
 終りが原作と全く違うのが何よりも美観をそこねているように思えます。
 さすがにネタバレになるのはさけたいので、最後がどうなのか書きませんが、映画の方は途中ところどころ無理がありますので、原作とは全く関係ないものとして見た方がいいと思います。
 実のところ私は映画よりも本の人なので、本が原作のものはまず映画を見ません。イメージを崩されるおそれが大きいからです。
 けれど人によっては映像で見たものが全てという方もいらっしゃるでしょう。
 本を愛する人は、それだけで何倍も楽しめるから本を読むのでしょう。どっちがいいという判断はありません。
 作品はとても素晴らしい。きれいな余韻だけが後に残ります。



ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本


 英語圏に行くのに全く英語を勉強していない。どこにそんな奴がいるんだ、と言われてもここにいるんである。
 さて困った猫がどうしたかといえば、この本を買って飛行機の中で読んでいた。
 もちろん読んだからってすぐにペラペラになるわけではない。苦手な英語を学ぶ手助けがほしかったのだ。
 そして助けになっているかといえば、確かになっていると思う。これを読んで、英語の本を読んでみようという気になった。きっとそのうち『逍遥堂』さんのところに英語の絵本が増えるかもしれない。
 英語の苦手な人、れっつとらい(笑)



竜馬がゆく


 おっちゃんから貸してもらいました。
 司馬遼太郎の以前のインタビューなどを読んで、読んでみたいと思っていた本です。坂本竜馬は名前こそは有名だけれども、いったいなにをした人なのかいまいちわかっていない人も多いのではないでしょうか。私もその1人でした。
 司馬遼太郎が書いたことが全てではありませんが、ここまでいきいきとした竜馬を描けるのはすごいと思いました。坂本竜馬もすごい人だったけれど、そのすごい人をここまで魅力的に書ける司馬遼太郎もやはりすごい人なのです。司馬作品をもっと読みたいと思える作品でした。
 今は亡き巨匠に。



ハサミ男


 確か運良く古本屋で見つけられたものです。小説メフィストで受賞した旨が書かれていたのが、興味を引いた最初でした。
 メフィスト賞作品なのに、作者に連絡を取ろうとしたら作者が行方不明だったとかいうことが書かれていたと記憶しています。
 こちら(ニュージーランド)に持ってきていたのにもかかわらず今の今まで読んでいませんでしたが、読んでみたらものすごく面白かったです。トリックが最近の小説に多い手法でしたが、それを引いてもものすごく楽しめる作品でした。もう1度読んでみようかなと思わせる作品です。



化生の海


 父から借りました。母が絶賛しているので面白いだろうと思って読んでみた次第です。
 そういえば浅見光彦シリーズは最近全くといっていいほど読んでいませんでした。
 一時期推理小説といえば読み漁っていたものですが、ここのところなりを潜めていました。
 久しぶりにスケールの大きい話に出会いました。こういう話に出会えるから、もっと本を読んでみたくなるのです。
 もう少し日本の地理や歴史にくわしければもっと面白かったのに、と思いました。結びもとても綺麗でした。



匣の中の失楽


 以前手に入れたもの。デビュー作というのは、垢抜けてはいないものの、その作者の1番力の入ったものだと言えるでしょう。
 メンバーの1人が自分たちの名前を使った探偵小説を書き始める、というのも面白い趣向です。
 世界がさかさま転じて、どちらが現実なのかわからなくなるというところもすごいと思いました。
 中にちりばめられている知識も相当なものです。
 時間を是非作って読んでみてください。



美濃牛


 2作目はデビュー作には及ばない、なんて暗黙の了解があります。デビュー作はデビューするだけの力をその作品に注ぎ込んでできている。だから後の作品は最初の作品にはかなわない。
 でもこの作品は見事にそれを裏切ってくれました。探偵の登場もあり、これからがとても楽しみです。
 こういうものを書ける人ってやっぱり天才なんだろうなぁ。
 オススメです。



屍鬼 全5冊


 文庫版です。ハードカバーだと上下巻のようですね。
 京極夏彦の『どすこい(安)』を読んで、読みたくなってしまったものです。
 途中までとてつもなく恐いです。だんだん真相がわかってきてもなんとなく恐い。そして最後はちょっと哀しい。
 もう少し心理描写が欲しかった気もしますが、最後まで読んで欲しい一品です。
 夏のお供に、如何でしょうか。



NEW! 黒い家


 ゆーりんさんからのオススメです。
 いろいろな方から本の紹介をしていただいてありがたい限りですm(_ _)m 読んでいない本を読むというのはとっつきにくいようですが、こんな本もあったのかと知ることができるのは喜ばしいことです。
 どんな仕事でもたいへんでしょうが、生命保険というのはとてもデリケートな商品ですね。最近とみに保険金殺害事件なんておそろしいことがおこります。かといっていざという時の為に保険に入っておかないと、とも思いますし。
 心理描写が見事です。主人公の恐怖がひしひしと伝わってきます。ホント、夏の夜のお供ですね。
 一気に読んでしまいました。